現在の日本人の平均寿命は、男性で約81.5歳、女性で約87.5歳です。
日本は世界でも有数の長寿国ですが、大切なのは平均寿命ではなく、健康寿命を延ばすことではないでしょうか。
健康寿命とは、健康上の問題で生活に何ら制限のない期間であり、
肉体的に誰の助けもいらず、自律して生きていける状態の寿命を言います。
日本の場合、平均寿命は長いのですが、実は平均寿命と健康寿命の差も大きいということが問題なのです。
その差は男性で約9年、女性で約12年もあるのです。
つまり寝たきりや認知症、マヒ、車イス、目などの感覚器の障害などで、
自宅や病院を問わず、誰かの世話なしには生活上の都合が悪い状態がこんなに長い、ということなのです。
これでは本人もつらいし、世話をするまわりの人の負担も大変になるのです。
やはり死に方としては、死ぬ間際まで健康を維持できる「ピンピンコロリ」が理想なのでしょう。
さて、健康寿命を縮める要因はいくつかありますが、今回は筋肉の衰えに焦点を当ててみましょう。
筋肉は使わないと、どんどん衰えていきます。
特に下半身はその影響が出やすく、杖から車イスという生活になってしまいます。
また女性に多いのですが、閉経後は女性ホルモンが急激に減少するため骨密度が低下します。
そして筋肉も弱くなっているので転びやすくなり、大腿骨骨折で寝たきりになってしまうのです。
そうならないためには、タンパク質やカルシウムに富んだ食事を心がけると良いでしょう。
また、普段の生活でなるべく歩くように気をつけましょう。
私事で恐縮ですが、駅でエスカレーターと階段が並んであった場合、
必ず階段を利用するようにしています。
気功を広い意味で言うならば、体操も座禅も気功の一種だと言えなくもありません。
そもそも気功とは何でしょうか?
気とはこの宇宙に存在する生命の素になるエネルギーであり、
気功とはそのエネルギーを活用する技術のことを言います。
気をうまく活用できれば、気功の目的である健康や長寿、病気の回復等に役立てられるわけです。
その意味で言えば、体操も自彊術も操体法もストレッチ運動も座禅も気功の一種と言えるのではないでしょうか。
なぜなら、体操や運動は血液循環を良くするわけですから、
同時に気の流れも良くしていることになるからです。
気血という言葉がありますが、気の一種である営気は血管の中に入って、血とともに全身を巡ります。
体操やストレッチ運動は血のめぐりを良くすると言われていますので、
同時に気のめぐりも良くなって、気功本来の目的に沿うわけです。
座禅などの瞑想も、「病は気から」という言葉があるように、
精神と肉体はリンクしていることを考えると、座禅などの精神修養は、そのまま肉体の健身につながるのです。
気功の世界では、瞑想状態で気をめぐらすことを靜功と言います。
だから命の素の気に焦点を当てるならば、体操も座禅も気功の一種と言えるのでしょう。
前回この欄で、血液検査では肝臓の状態を見る項目が多い理由を書きました。
今回はこれらの項目の数値について、もっと詳しく解説していきましょう。
まず、肝細胞の障害の程度を見る項目として、ALT(GPT)やAST(GOT)、ΓーGTPなどがあります。
ALTもASTも、どちらもタンパク質を分解してアミノ酸をつくる酵素で、
肝臓の細胞が壊れる程度で、これらの数値は高くなります。
またΓーGTPは主にアルコールによる肝細胞の障害の程度を見ることができます。
肝細胞の働きを見る項目としては、総タンパク(TP)、アルブミン、総コレステロール、
コリンエステラーゼ(CHE)、乳酸脱水素酵素(LDH)などがあります。
総タンパクとは血液中のすべてのタンパク質の総和でアルブミンとグロブリンに分かれます。
これらは肝臓でつくられますので、数値が低いと栄養不良、肝機能障害、腎臓疾患が疑われます。
胆汁の流れに障害がないかを見る項目として、総ビリルビンやアルカリフォスタファーゼがあります。
ビリルビンは、赤血球のヘモグロビンから作られた黄色い色素で、肝機能が低下すると黄疸症状になります。
アルカリフォスタファーゼは、胆石や胆道がんなどで胆汁の流れが悪くなると数値が上昇します。
その他、肝臓が繊維化していないかを見る項目としてZITや免疫グロブリンがあります。
健康診断や病気の特定をする時に多く行なわれるのが血液検査です。
血液検査ではいろいろな項目の数値が出てきますが、
中でも多いのが肝臓の状態に関する数値ではないでしょうか。
ALT(GPT)とかAST(GOT)の他、ΓーGTP、総タンパク(TP)、アルブミン、ビリルビン、
コリンエステラーゼ(CHE)、乳酸脱水素酵素(LDH)、アルカリフォスタファーゼなどなど。
なぜこのように肝機能に関する項目が多いのか?
それは肝臓がとても多くの働きをしているからです。
肝臓の働きは500種類以上とも言われていますが、
その中でも代表的なのが次の三つです。
①3大栄養素の代謝、②有害物質の無毒化、③胆汁の生産です。
肝臓は心臓を除いては、血液の流入量が一番多い臓器です。
ちなみに2番目は腎臓です。
肝臓に出入りしている血液の総量は1分間あたり1000~1800mlもあり、
心臓から出る血液量の約25%にあたります。
肝臓には二つの大きな血管系があり、一つは肝臓自体の働きを受け持つ肝動脈です。
もう一つは、小腸や胃などの消化管から入ってくる栄養分の富んだ門脈です。
この門脈から入った栄養素を私たちの体に必要かつ働きやすいものに変えたり、蓄えたりするわけです。
まさに肝臓は巨大な化学工場と言ってもいいでしょう。
ミネラルは114種類もあると言われますが、私たちの体に必要なのは16種類です。
ミネラルは体内で合成できないので、食事から摂取しなければなりません。
これらのミネラルは骨や歯を形成し、代謝を助けるだけでなく、恒常性を保つための調節機能を持っています。
だから私たちの体を健康に保つために、なくてはならない物質なのです。
ただし、過剰になると色々な障害も出てくるので注意しなければなりません。
摂取で過剰になりがちなのが、ナトリウムやマグネシウム、リンなどです。
逆に不足しがちなのが、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛などです。
ここでは16種類すべてに言及することはできませんが、
代表的なものについて、その働きと注意点を書いてみましょう。
まずナトリウムですが、体内の水分量や体液の浸透圧の調整をします。
暑い時に汗を大量にかくと、このナトリウムが不足して熱中症になる危険があります。
ただし過剰に摂取すると高血圧や胃がん、食道がんのリスクを高めてしまいます。
食品の塩分は、大量に汗をかいた時以外は、取り過ぎに注意しましょう。
ナトリウムと対立した働きがあるのがカリウムです。
カリウムはナトリウム同様、体液の浸透圧の調整をして高血圧になるのを防ぎます。
果物や野菜、豆類などに多く含まれています。
カルシウムは骨や歯を形成するだけでなく、精神の安定や疲労回復の働きがあります。
小魚、魚介類、肉類、卵、チーズなどに多く含まれています。
その他、不足しがちなミネラルとして鉄と亜鉛があります。
鉄は赤血球の中で酸素を運ぶ上での重要な働きがありますので、不足すると貧血になります。
亜鉛は成長促進の働きがありますが、不足すると味覚異常をまねきます。
鉄は海藻類やレバーに、亜鉛はカキやレバー、魚介類、チーズ、豆類に多く含まれます。
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気功というと不思議なイメージを持たれたり、特別な世界の話と思われたりする方が少なくありません。ですが、気というのは全ての方に流れる生命エネルギーの1つです。オーバーワークや情報の氾濫、人間関係の難しさなどストレスに囲まれた現代社会において乱れやすい気の流れを整えることで、お体が本来持つ自然治癒力を回復させ、日々の健康維持や疾病予防にお役立ていただけます。
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