背骨は私たちの体を支える屋台骨であり、ここにゆがみがあると色々な病気と関係することが分かってきました。
なぜなら背骨は脳と体の各部分をつなぐ神経の通り道だからです。
自律神経をはじめ運動神経や知覚神経も背骨の中を通っています。
だからここにゆがみがあると、肩こりや腰痛だけでなく、内臓にも影響が出てくるのです。
背骨は24個の椎体から成り立っています。
椎体と椎体の間は椎間板という軟骨組織でつながれています。
そのため体を前や後ろ、横などに柔軟に動かすことができるのです。
椎体は上から7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎からなり、計24個になります。
背骨は正面から見れば1ミリも狂いがなく、まっすぐなのが理想ですが、
そんな人はめったにいません。
なぜなら、私たちの生活は、左右のバランスを乱すような動作で満ちているからです。
癖でどちらかの脚を上に組む、常にどちらかの肩にバッグをかける、横座りする時にいつも同じ方向に脚を投げ出すなどです。
理想の背骨は正面から見ればまっすぐですが、横から見たらそうではありません。
横から見たら、S字状になっているのが理想なのです。
このS字状のことをアーチと言い、頭の重さを分散するのに役立つのです。
世の中の建造物(陸橋やトンネル)を見ても、このアーチ構造になっているのが分かります。
気功の世界においても背骨が重要なのは言うまでもありません。
ここにゆがみがあると、体のなかを気がめぐる時に支障が出てくるのです。
太極拳などの気功を美しく演武できる人は皆、下半身と背骨がしっかりしているのが分かります。
日本は今、高齢化社会と言われますが、その反映でしょうか?
または健康なお年寄りが多いから気功を受けに来ているのか、
はたまた気功を受けに来ているから健康を維持できているのか、
とにかく東京四ツ谷にある気功サロンには、ご高齢の方がたくさんみえているのです。
現時点では、まず気功師養成講座のマスターコースに、もうすぐ84歳になるKさん(女性)がいます。
同じくマスターコースに80歳になったばかりのFさん(女性)もいます。
Fさんは気功サロンの中でもベテランで、講座に入ってから13年になります。
他に
講座には在籍していませんが、やはり80歳のSさんという女性は、毎週1回のペースで気功施術を受けに来ています。
この方は気功サロンとの付き合いは一番古く、飯田橋の元気プラザという病院内に外気功の部門ができた時から来ています。
ですからもう15年以上になります。
しかも千葉県に住んでいますので、東京四ツ谷まで、1時間半近くもかかって来ているのです。
現在は来ていませんが、過去の最高齢の方がいらっしゃいます。
この方Tさんは87歳の男性で、入門講座から特別講座まで受講されました。
Tさんは曹洞宗の座禅を指導されているお坊さんです。だから若いのかな。
他に、マスターコースに在籍していた81歳のKRさんという女性もいます。
しかもTさんもKRさんも横浜市在住で、東京四ツ谷まで片道2時間近くかけて来ていました。
その他、70代の方は現在でも数人いらっしゃっています。しかも遠くから来ている方もいるのです。
このように考えますと、気功を受けているから元気なのか、元気だから気功を受けに来られるのか?
まあたぶんその両方で、気功と元気はお互い相互作用をしているのではないでしょうか。
国際的に採用されている肥満度判定の方法にBMIがあります。
これは体格指数と呼ばれるもので、日本肥満学会だけでなく世界保健機構でも採用されているものです。
その計算式は、体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割ったものになります。
たとえば、体重60キロで身長158センチの人の場合、
60÷1.58÷1.58となり、その答えは24.03になります。まあ約24ですね。
肥満学会の基準を見ると、18.5未満がやせ。18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満となります。
BMI25以上の肥満でも、その程度があり、25以上30未満が肥満度1、30以上35未満が肥満度2、35以上40未満が肥満度3などです。
だからこの人(BMI24)は普通体重の範囲ですが、やや肥満に近いことが分かります。
ただし私の個人的見解ですが、肥満度を測るのに、このBMIだけでは片手落ちだと思っています。
なぜなら、体脂肪率のことが触れられていないからです。
よく隠れ肥満という言葉がありますが、BMIでは普通体重ですが、体脂肪がかなり多い状態を示しています。
この方は、肥満とは言わないのでしょうか。
また、体の組成には男女差があるのに、BMIでは男女の区別はしていません。
体重を決める大きな要素として、骨量(骨の密度と太さ)、筋肉量、脂肪量などがありますが、
これらは男女差はもちろん、個人差も大きいわけです。
だから、肥満度を測る基準として、BMIとともに体脂肪率も併せてみる必要があると思われます。
ちなみに、体脂肪率が男性では25%以上、女性では30%以上が肥満と言われています。
肥満にはその原因として、内在的なものと外在的なものがあります。
内在的要因とは別の言葉で言えば、もって生まれたもの、つまり遺伝の要因です。
外在的要因は、食事や運動、睡眠、ストレスなどの生活習慣に起因するものです。
これは前回お話ししたことーーーほとんどの病気は遺伝と生活習慣の両方の原因がある、ということと同じで、
肥満もその例外ではありません。
さて、肥満には日々の生活習慣が影響していることは実感するところです。
毎日体重を測っている人なら、食べ過ぎたり、運動不足だったりすれば、すぐ増えてしまうことを知っています。
でもその一方で、「やせの大食い」という事実があることも私たちは知っています。
よくテレビで「大食い選手権」の放送がありますが、出場者の多くは痩せていますものね。
これはまさに遺伝、太りにくい体質によるものです。
逆に言えば太りやすい体質もあるわけで、このような人は生活習慣に普通の人以上に注意しなければなりません。
ちなみに、世界の国や民族で、一番太っている人々はどこにいると思いますか?
アメリカ? ロシア? いえ、ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアなどの南太平洋に住む人たちです。
昔の大相撲の小錦、曙、武蔵丸などの体形を見れば、想像がつきますよね。
BMI30以上(かなりの肥満)の人たちが6割~7割いるというのですから驚きです。
生活習慣病と言われている病気や病態があります。
代表的なものは、高血圧、脂質異常症、糖尿病などです。
これらは一昔前は、成人病と言われていました。
それは中年以降に発症することが多く、それまでの生活習慣が大きな要因と考えられていたからです。
確かにこれらの病気や病態は、生活習慣に負うところが多いのは事実でしょう。
この場合の生活習慣とは、喫煙や過度の飲酒、偏食、運動不足、ストレスなどを指します。
このような不健康な生活習慣が積み重なって発症するため、生活習慣病と言われるようになったのです。
しかし、実はこれだけでは片手落ちなのです。
高血圧や糖尿病だけではありません。ガンをはじめほとんどの病気には遺伝子がかかわっていることが分かっているのです。
遺伝子のかかわりと言っても、ほとんどの場合は病気そのものが遺伝するわけではありません。
(まれなケースですが、ハンチントン舞踏病とか血友病などは病気そのものが遺伝します)。
多くの場合は、その病気になりやすい体質が遺伝するのです。
だから両親とか祖父や祖母がどのような病気を持っていたか、を知っておくことは必要かも知れません。
もしかしたら、その病気になりやすい体質を受け継いでいるかもしれないからです。
生活習慣病に限りませんが、自分の体質と生活習慣ーーーこの両方に注意する必要があるのではないでしょうか。
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気功というと不思議なイメージを持たれたり、特別な世界の話と思われたりする方が少なくありません。ですが、気というのは全ての方に流れる生命エネルギーの1つです。オーバーワークや情報の氾濫、人間関係の難しさなどストレスに囲まれた現代社会において乱れやすい気の流れを整えることで、お体が本来持つ自然治癒力を回復させ、日々の健康維持や疾病予防にお役立ていただけます。
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