西洋医学と東洋医学にはそれぞれ特徴があります。

それは長所と短所と言い換えてもいいでしょう。

まず西洋医学ですが、その特徴は実践的で分析的だということです。

一方、東洋医学は非常に観念的です。

例えば、中国医学での経絡や経穴というものを見てみましょう。

経絡は気の通り道、経穴（ツボ）は気の出入り口を意味するのですが、西洋医学にはこのような概念はありません。

なぜならその存在を実証できないからです。

人体を解剖しても、または顕微鏡でいくら見ても、経絡や経穴を見つけることはできません。

西洋医学は実証的ですから、見つからないものは「ない」と言わざるを得ないわけです。

一方東洋医学は観念的ですから、経絡も経穴も観念としてあるわけです。

だから「あるもの」という前提で話をすすめるのですね。

ここいらへんが感覚の違いというか、なかなか理解しにくい所ではあるわけです。

まあ私は気功をやっているので、そのジャンルは東洋医学に属するのですが、

経絡も経穴も、そのような観念として存在する、という前提で生徒さんには話しています。