気はエネルギーですから見ることはできません。

だから、このような実体のないものを教える「教室」は慎重に選ぶ必要があるのです。

なぜなら、目に見えないために、「騙し」や「ごまかし」の入る余地ができてしまうからです。

 

気功教室と言っても、色々な種類があります。

大きく分けると、合気道などを教える武術系の教室と、

健康や長寿、病気治療法などを目的とした医療系の教室です。

医療系にも二つあって、自分の健康、長寿、養生を目的とした内気功の教室と、

人に対して気を発する気功師養成を目的とした外気功の教室があります。

 

ここで特に選ぶ際に慎重になってほしいのは外気功の教室で、

特に「伝授」を謳った気功教室は注意しなければなりません。

中味をよく見ると、先生の気功の能力を授けるというニュアンスになっている所があるからです。

 

伝授とは何でしょうか？　それはノウハウなのです。

どうしたらその技術を効率よく高められるのか、どうしたらスピーディーにその能力を身につけられるのか、

そのやり方、方法を教えるという意味で、「伝授」という言葉を使うのなら問題ありません。

しかし、先生の能力そのものを生徒に授けるという意味なら、まゆつばと疑っていいと思います。

 

第一そんな事ができたら、世の中メチャクチャになってしまいます。

一流のピアニストがその能力を生徒に授けたら、生徒は皆一流のピアニストになってしまうのでしょうか。

一流になるためには、持って生まれた才能はあったでしょう。

でもそれだけでは一流にはなれません。

たゆまぬ努力（練習）を継続することで、一流としての技術（能力）は磨かれていくのです。