ある日、私は剣道をやっている知人からこんな質問を受けました。

「気功を訓練すれば、剣道が上達するでしょうか？」

私は剣道をやりませんので、確信的な言い方はしませんでしたが、

「たぶん上達するでしょう」と答えました。

 

彼はこんな事を考えて私に質問したようです。

剣道では、相手が打ってきた瞬間にこちらも打ち返せば相打ちとなり、優劣がつきません。

それでなんとか、相手が打ってくる前に、それを気で察知し、こちらが先に打てれば、

こちらのポイントとなって勝てるというわけです。

だから気功をやれば、相手の気を瞬間的に察知できるのではないか、というのです。

 

「殺気」という言葉があります。

よく時代劇などで使われますが、相手が醸し出す攻撃的な雰囲気（殺気）を素早く察知できれば、

危険を回避したり、逆に先制攻撃で撃退できるわけです。

相手の醸し出す気を察知するのは、目や耳や鼻などの５感ではなく、俗に言う第六感です。

気功を訓練すれば、この第六感が磨かれると言われているのです。