人生観には大きく分けて二つあり、

一つは「なせばなる」という人生観で、私は陽の人生観と呼んでいます。

もう一つは陰の人生観で、「なるようにしかならない」という考え方です。

 

このふたつの人生観について私見を述べてみたいと思います。

まず、陽の人生観ですが、私はこの考え方が大変好きです。

なぜなら、人間的だからです。人間の特徴を表しているからです。

 

サーカスなどで、色々な芸を披露する動物たちがいます。

でも彼らは、自分たちの意思で、あの芸を習得しようとしたのでしょうか？

犬という生き物がいます。彼らは人間社会の中で、色々役に立つ仕事をしています。

盲導犬、聴導犬、介助犬、警察犬、災害救助犬、麻薬探知犬などなど。

でも彼らは自分たちの意思で人々のために、

例えば目の見えない人のために、自分自ら盲導犬になろうと決心したのでしょうか？

違いますね。人間が必要に迫られて、それに適性のある犬を訓練した結果なのです。

 

しかし、人間は他の動物とは違います。

自分の意志で崇高な目標を立て、その道が困難であることが分かっていても、

あえてその困難な道を歩もうとする自由を持っているのです。

これはまさに陽の人生観であり、他の動物にはない人間特有のものではないでしょうか。

だから、この陽の人生観を私は好きだと言ったのですが、

その反対の陰の人生観については次回お話ししたいと思います。