何の臓器でも、それが働くためには血液から栄養分と酸素を補給しなければなりません。

心臓も拍動するためには、この意味で血流が必要となります。

心臓の場合は冠状動脈がこの任にあたるわけです。

このような臓器そのものを働かせる血流という意味では、

血流量の一番多い臓器は心臓ではありません。

心臓は体中のすべての血液を全身に送り出すポンプの働きをしているわけですから、

この意味では、血流量の最も多い臓器（血液が集まる臓器）は心臓と言えるでしょう。

それでは二番目に血流量が多い臓器は何でしょうか？

答えは、消化管からの栄養が送り込まれる門脈を含んだ肝臓です。

飲食物からの栄養分が肝臓に集まり、代謝するのですから当然ですね。

それでは三番目に血流量が多い臓器は何？

答えは腎臓です。

腎臓は血液中の汚れを濾して、尿として排出する役目があるのですから、

常に多くの血液が腎臓を通る必要があります。血流が多いのも当然ですね。

腎不全で腎臓が働かなくなったら、週3回、人工透析をしなければ生命維持はできません。