鍼灸と書いて、はりきゅうとかしんきゅうと読みます。

ハリやお灸のことで、この治療法は中国を起源とし、飛鳥時代に日本に伝えられたようです。

両方とも国家資格であり、無資格者は営業的にハリや灸を使うことはできません。

我が国に鍼灸院はたくさんありますが、100人の施術師がいれば100通りの施術法があると言われています。

それだけ鍼灸の使い方や考え方は人それぞれなわけで、誰のやり方が正しいと言うよりも、

自分に合った先生を選ぶのが賢明でしょう。

鍼灸は気功と通じるところがありまして、

生命エネルギーである気の流れを無視することはありません。

ただし、筋肉や神経を解剖学的に究明し、そこに刺激を与えて体調を回復させる西洋医学的な治療と、

経絡治療と言って、気の通り道である経絡上にあるツボにハリや灸で刺激を与え、

経絡の気の流れのバランスを調整する伝統的なやり方があるようです。

使用するハリもさまざまで、細くてあまり痛くない日本鍼と、太い中国鍼があります。