歳を取ってくると、体の色々な機能が劣化してきます。

目が悪くなるし、耳が遠くなるし、筋肉や運動神経が衰え、病気に罹りやすくなります。

一般的にはこの現象を老化と言い、私たち人間だけでなく、ほとんどの生物に共通した問題です。

さて、生物はなぜ老化するのでしょうか？

色々な説がありますので、順を追って解説していきましょう。

まず、その有力な考え方としてプログラム説というのがあります。

この説は、生物はその種によって一定の寿命を決める遺伝子が存在しているという説です。

確かに、種によってだいたいの寿命は決まっています。

ヒトは100年位だし、犬は16年、猫は20年、ゾウは80年、ネズミは4年ほどで命を終えるわけです。

もちろんこれらの寿命は医学の進歩や環境の改善によって伸ばすことは可能ですが、

その大筋においては、寿命を決める遺伝子によってコントロールされていると考えるのが正しいでしょう。