今、麻疹の流行のきざしが見えるので注意が必要です。

よく季節的に流行する病気にインフルエンザがありますが、

麻疹とインフルエンザの違いをちょっと説明しますね。

 

症状は両方とも風邪に似ていて、発熱や悪寒、節々の痛み、倦怠感などがありますが、

麻疹に特徴的なのは皮膚に発疹が出ることです。

 

インフルエンザは主に冬に流行しますが、麻疹は春から夏にかけて多い病気です。

つまり、この5月というのは流行の危険がある季節なのです。

 

麻疹の恐ろしいところは、インフルエンザの10倍の感染力があるということです。

その理由は、インフルエンザは飛沫感染なのですが、麻疹は空気感染するからです。

飛沫とは咳やくしゃみなどでウィルスが飛ぶことですが、

空気感染の場合は、同じ空間で空気を吸うことで感染するのです。

だからマスクは飛沫感染するインフルエンザにはある程度有効ですが、

空気感染する麻疹にはほとんど効果がありません。

ウィルスはとても小さいので、マスクの糸の目を用意に潜り抜けてしまうからです。

 

60代以上の人はほとんど子供の頃麻疹にかかっていますので、

抗体ができているので、麻疹にはあまりかかりません。

若い人は2度ワクチンをすると有効のようです。