感染症の原因としては、大きく分けて、細菌、ウィルス、寄生虫などが考えられます。

このうち寄生虫はなんとなくイメージがつきやすいですが、

細菌とウィルスは似ているようですが、その本質はだいぶ違っています。

 

細菌にも色々な種類があり、ポツリヌス菌、サルモネラ菌、カンピロバクターその他、

結核菌、チフス菌、赤痢菌などさまざまで、その病気の名前になっているものも数多くあります。

一方、ウィルスが原因の感染症も数多くあります。

例えばインフルエンザやデング熱、エボラ出血熱、エイズ等々です。

このように細菌もウィルスも色々な感染症の原因になるので、似たようなものと思われがちです。

しかしこの二つには大きな違いがあるのです。

 

一つはそのサイズの違いです。

ウィルスは細菌と比べてとても小さく、10分の1から100分の1くらいのサイズです。

その他、この二つには本質的な違いがあるのです。それは生命（生き方）の本質にかかわることです。

細菌は命を育む環境があれば、自己増殖していきます。

生物の本質は子孫を残すことだと私は思っていますので、細菌はまさに生物そのものです。

しかしウィルスは違うのです。そのままでは自己増殖できないのです。

他の動物などの細胞に寄生して初めて、自己増殖していけるのです。

だからウィルスは生物と無生物の間のような存在で、そのままでは単なる化学物質のようなものなのです。

ウィルスって、ちょっと不思議な生命体ですよね。