人間の体は（人間だけではありませんが）、部分部分みなつながっています。

このことを理解していないと、体の悪い部分を治すことは難しいでしょう。

症状が現れた部分だけを見ていては、病気を根本から治すことはできません。

人体は体の各部のバランスにより全体が成り立っていることを理解する必要があるのです。

 

例えば右の足首を痛めたとします。それは歩き方や立ち方に微妙な変化をもたらします。

その変化は足首だけにとどまらず、今度は右ひざの痛みとなって現れたりします。

するとやがてその痛みは、右の腰にまで及ぶのです。

また右半身が悪いと、右をかばうため、左側に負担が生じます。

すると今度は左半身が悪くなるケースがとても多いのです。

 

つまり私たちの体は、ある一か所が悪くなったとしても全体でバランスをとるようにできているため、

他の部分に影響が及ぶわけです。部分部分みなつながっているのですね。

内臓が悪いと、その近くの筋肉に痛みとなって影響を及ぼすことがあります。

胃がんや膵臓がん、腎臓がんなどは、その症状が腰痛となって現れたりします。

また心臓が悪いと、左肩の痛みという症状になることがあります。

だから単なる肩こりと判断してはならないわけです。