ストレスが健康を害する大きな要因の一つなのは間違いありません。

またストレスが体調を崩すメカニズムについても、このコーナーで説明しました。

 

さてそんなストレスですが、すべてなくなってしまうことは良いことなのでしょうか？

結論から言いますと、ストレスが全くない状態は色々な問題を引き起こすのです。

ストレスを心理的な側面から見てみましょう。

 

この世の中にはさまざまな人間がいて、色々な考え方があります。

だから100％自分の思い通りにいくことはありません。

さまざまな法や規制のもと、皆がまんしながら生きているのです。

この規制や不自由さがストレスとなるのですが、これが全くない状態を想像してみて下さい。

食べたい物を食べたい時、食べたいだけ食べ、寝たい時寝たいだけ寝て、何の不自由も不安もない生活

ーーーそんな生き方に幸せを感じるでしょうか。

 

実はストレスにも良いストレスと悪いストレスがあるのです。

こちらが望んでいないのに、向こうからやってくるストレスがあります。

パワハラやイジメをする人、恐怖や不安を掻き立てるような存在。

このようなものは悪いストレスで、私たちの健康を害します。

一方、良いストレスもあります。それは自ら進んで作った目標とか規制です。

例えば、半年で体重を10キロ減らそう、という目標を打ち立てたとします。

これは自分を規制することなのでストレスになります。

しかしこのようなストレスは、生きがいややりがいの元になるのです。

人生に潤いをもたらすためには、このようなストレスも大事なのではないでしょうか。