人の味覚には、甘味、辛味、苦味、酸味、塩味などがありますが、

それぞれ健康にとって良い点、悪い点があります。

最近ロッテから「記憶力を維持するガム」が発売されましたが、

これはイチョウ葉の抽出物をガムに練り込んだものです。

このイチョウ葉抽出物は大変な苦味があるのです。

そういえばビールの苦味成分も認知症を予防することが分かってきました。

苦味は元々毒の味であり、それを警戒するために感覚が発達したと言われていますが、

苦味には認知症予防という良い点もあるわけです。

 

このように考えてみますと、他の味覚にも長所短所があるようです。

たとえば酸味は食べ物が腐った時に出る味覚ですが、

酸味を代表する酢や梅干しなどには殺菌効果があることが知られています。

辛味も体を温め、代謝を高めるのでダイエット効果があるのですが、

辛い物を食べ過ぎると脳に障害が出ると言われています。

塩味も体調のバランスにとって大切な要素ですが、

とり過ぎると高血圧の原因となり、腎臓にも障害を与えます。

甘味の成分の一つであるブドウ糖は脳のエネルギー源としてとても大切なものですが、

とり過ぎると糖尿病はじめ生活習慣病等の原因となるわけです。

このように見てきますと、どれもほどほどというバランスが大切なのですね。