世の中にはさまざまな病気があります。またその病気を引き起こす体質というものもあります。

ここには遺伝的な要因が関与しているのは間違いありません。

遺伝の関与には、病気そのものが遺伝する場合とその病気に罹りやすい体質が遺伝する場合があるのです。

いわゆる遺伝病には、血友病とか色盲、ハンチントン舞踏病などがありますが、それほど多くはありません。

遺伝が関与するケースの多くは、特定の病気に罹りやすい体質に関するものです。

たとえば脳卒中ーーー脳卒中は遺伝しませんが、脳卒中になりやすい体質は遺伝します。

動脈硬化とか高血圧などです。

このように考えますと、あらゆる病気には遺伝が関わっていると言っても過言ではないでしょう。

しかし実際は、病気というのは遺伝だけが原因なのではありません。

もう一つの大きな要因が生活習慣と言われる環境です。

食事や運動、睡眠、ストレスの有無などが病気の原因として大きく関与しているのです。

だから生活習慣病という言葉も生まれたわけです。

つまり私たちが健康を維持していくためには、自分の遺伝的な特質（かかりやすい病気）を把握した上で、

発病を抑えるために日々の生活習慣に留意しなければならないのです。