将来の医療は西洋医療の進化した形である再生医療とそれと対をなすホリスティック医療の二つだと思いますが、

今回はその西洋医療が将来どのように進化するのか予測してみます。

 

今後の西洋医療の発展のカギを握るのが、遺伝子治療と再生医療です。

最近の遺伝子レベルの治療は目覚ましいものがあります。

現在でも抗がん剤治療に関し、患者の遺伝子を解析することで、

その患者に合った抗がん剤を投与することができますが、

今後は病気の予防という観点からも遺伝子解析は大活躍するでしょう。

 

あらゆる病気は遺伝が関与しています。

この意味は病気そのものが遺伝するということではなく（そういう場合もありますが）、

その病気になりやすい体質が遺伝するという意味です。

がんや高血圧、糖尿病、高脂血症、緑内障や白内障、肥満や薄毛などに至るまで、

その病気（状態）になりやすい体質は遺伝するわけです。

つまりその病気になりやすい遺伝子があるわけで、それが特定できれば、

（現在でも特定された遺伝子はあるが）、その遺伝子のレベルで治療することで、その体質は改善されるのです。

 

またＩＰＳ細胞を使った再生医療は今後の西洋医療の花形となるでしょう。

歳を取って劣化した臓器は、自分由来の細胞で造った新しい臓器に取り換えることも可能となるでしょう。

30年後か50、100年後かわかりませんが、

悪化した臓器や血管、神経、骨や筋肉などを新しいものに変える医療も現実のものとなるでしょう。