昨今の新型コロナウィルスだけでなく、あらゆる病原菌に対して、

私たちは二つの方策をとっています。

一つは、これらの病原菌が体内に入ることを防ぐ策。

もう一つは、体内に入った病原菌と闘う策です。

言葉の使い方は正しくないかも知れませんが、

便宜上、前者を防護策、後者を防衛策と呼んでみます。

さて、現在世界的に蔓延している新型コロナウィルスですが、

それに対する防護策には大きな穴があることが分かります。

防護策の代表は、手を洗うとかマスク着用、密閉した人混みは避けるなどです。

しかし新型コロナウィルスの特徴を考えると、これらの策では不十分なのです。

クルーズ船での感染者を調べた結果、このウィルスの特徴として次のことが分かりました。

それは、感染者の約4割の方が無症状だったということなのです。

無症状なら、身近に感染者がいた場合は別ですが、自分が感染しているとは思わないはずです。

その人は普通に、あまり警戒せずに日常生活を送るでしょう。

そしてその人から多くの感染者が出てしまうのです。

この新型コロナウィルスの恐ろしいところは、致死率は高くはないものの、

私も含めて、誰でも無症状のまま、すでに感染しているかも知れない点なのです。

だからこのような感染症にたいする最後の砦は防衛策ということになるわけです。

たとえウィルスや病原菌が体内に入ってきても、

それをやっつける免疫力が高ければ、重症化することはないのです。