新型コロナウィルスによる感染症の拡大を防ぐため、現在ソーシャルディスタンスが叫ばれています。

人と人とが常に距離を置き、なるべく触れ合わないようにしようと言うのです。

欧米では日本と比べて、ハグしたり、握手、キスなど触れ合う機会が多いので、

今回の感染症では爆発的に拡大したのではないか、と言う意見もあります。

私はこのソーシャルディスタンスが感染予防のためには有効と認めつつも、

触れ合うというメリットを低下させてしまうのではないかと危惧するのです。

 

それでは触れ合いのメリットとは何でしょうか？

そのヒントとなるのがマッサージや整体です。

これらの施術では体をもんだり、さすったり、押したりという触れる状態が続きます。

マッサージを受ける人は、そこに気持ち良さを感じるのです。

なぜ気持ち良くなるかというと、脳からオキシトシンという愛情ホルモンが分泌されるからです。

嫌いな人から触られるのはイヤでしょうが、そうでない場合には触れ合うだけでオキシトシンが分泌されるのです。

オキシトシンは本来母乳を出すためのホルモンと言われていましたが、

人を優しい気持ちにさせ、イライラを鎮め、ストレスを解消する作用があることも分かってきました。

感染予防のためソーシャルディスタンスには協力せざるを得ませんが、

ペットの犬や猫を撫でるだけでもオキシトシンが分泌されることを知っておくのは大切でしょう。