コロナウィルスがもたらしたもの④ーーーあちらを立てればこちらが立たず
2020/05/20
「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
有名な「草枕」(夏目漱石)の冒頭の一節です。
智と情、理性と感情と言い換えてもいいと思いますが、世の中を上手に渡るために、
この相反するものをコントロールするのはとても難しいようですね。
昨今のコロナウィルス騒動で露呈したのは、相反するもの(この場合は感染終息と経済再生ですが)を
上手にコントロールするのは至難の業だということでしょう。
つまり、あちらを立てればこちらが立たず、という状態になっているわけです。
クラスターが発生しやすい三蜜になる施設や会場、店を休業させ、人々の外出を制限し、
テレワークをはじめ人との接触を減らす政策は、確かに感染者数を減少させました。
しかしその一方で、この政策は経済を悪化させてしまいました。
これはもう1929年に始まった世界大恐慌以来の不況だと言っても過言ではありません。
今後、世界的に企業倒産、失業者、自殺者がうなぎのぼりで増えていくでしょう。
この二つ(感染終息と経済活性)という相反するものを、どうコントロールしていったらいいのでしょうか。
今日の時点で緊急事態が解除された県では、観光地のホテルや土産物店などが開業しはじめましたが、
その県の知事たちは「開業したので皆様どうぞ来て下さい。ただし他県からの人はご遠慮下さい」というような、
全く矛盾する発言をしているのです。他県からどんどん人が来なければ利益が出ないことは分かっているのに。
二兎を追う者は一兎をも得ず、ということわざがありますが、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなものです。
どうして、「各店、施設は感染予防のため〇〇という方針をとっています。その方針に従っていただけるなら、どうぞ他県から来て下さい。大歓迎します」と言えないのでしょうか。
あちらを立てればこちらが立たずで、もうどうしていいか分からない状態なのでしょう。
ある政策や方針、考え方にはメリットもあるけれどデメリットもあるというのが世の常です。
コロナウィルスは私たちに、そのメリット、デメリットを客観的に考える機会を与えてくれたのではないでしょうか。
次回はマスクに絞って、その長短を見ていきたいと思います。
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