コロナウィルスがもたらしたもの⑥ーーーあちらを立てればこちらが立たず(続々)
2020/05/23
今回のコロナウィルス騒動で、あちらを立てればこちらが立たず、という状況が出現したのは、
今まで書いてきた「感染予防と経済活性」および「マスク」だけではありません。
今回は「衛生観念とアレルギー」について書いてみます。
一般に感染症は伝染病とも言われるとおり、人々にうつされないための手立てを植え付けました。
それが衛生観念で、特に今回のコロナウィルスは世界的に蔓延したため、その傾向は強かったようです。
人々はうつされないため、手指消毒やマスクの着用、うがいなどを今まで以上に励行しました。
それらは確かにコロナウィルスの感染予防には効果があったと思われます。
これは衛生観念向上のメリットですが、そのデメリットはないのでしょうか。
世の中が衛生的になればなるほど顕著になるのがアレルギー疾患の多発です。
実際、世界を見ても、アフリカやアジアの貧困地域は不衛生なので感染症は多いのですが、逆にアレルギー疾患は少ないのです。
日本でも昔は衛生状態が良くなかったので、アレルギーに苦しむ人はあまり見かけませんでした。
近年、花粉症をはじめアトピー性皮膚炎や喘息、食物アレルギーが多発しているのは皆様ご存知のとおりです。
これは衛生仮説と言われる理論で説明できます。
外敵の体内侵入に関し、それを排除しようと活躍するのが免疫細胞です。
その中のT細胞は2種類あって、病原菌やウィルスに対応するものと、カビや花粉、ダニなど直接的な病気の原因にはならないものに対応するものに分かれるのです。
この2種類には相互関係があり、片方が増えればもう片方は減る、という関係にあるのです。
衛生状態が悪い地域では、当然、病原菌が多いのですから、それらに対応する方のT細胞が増えます。
逆に衛生状態が良くなると、そのT細胞は減って、カビや花粉に対する方のT細胞が増えるのです。
そして増えすぎた結果、免疫の過剰反応が起こり、花粉やカビなどにアレルギー反応を起こしてしまうのです。
今回のコロナウィルスの騒動で、皆が手指消毒などの衛生観念が向上するのは感染症予防のためには良いのですが、
このことが花粉症などのアレルギー疾患をさらに増やしてしまうのではないかと私は危惧しているのです。
中島克己の気功サロン
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