これは私の間接的な知人の話ですが、聞くところによるとこの女性は、

今回の新型コロナウィルスの感染を恐れて、一歩も外へ出られないそうなのです。

まあ人の性格は色々なので、このように怖がりな女性もいるわけです。

私はこの話を聞いた時、これは「危ない」と思ったのです。

現在パンデミックを起こしている新型コロナウィルスの感染症を防ぐために最も有効な方法は人と接しないことです。

外出を控えて、人と接することがなければ、感染することはありません。

しかしこの感染症は防げても、逆に別の病気になるリスクを高めてしまうのです。

私が「危ない」と思ったのはこのためです。

外出しないことで他の病気になるリスクを高めてしまう理由は三つあります。

まず第一に、人間は夜行性動物ではないので、日光を一定時間浴びる必要があるのです。

日光はビタミンＤの産生を促し、骨粗しょう症やうつ病になる危険を回避するのです。

曇りの日でも短時間でもいいので散歩しましょう。

曇った日でも、晴れの日の60％くらいの紫外線は降り注いでいるのですから。

二番目の理由は、外出しないと運動不足になるということです。

運動は心身の健康を保つためにとても大切な要素です。

運動は血液循環を良くするので免疫力を高め、心肺機能や筋肉の保持に役立ちます。

それだけではなく、認知症の予防にもなるのです。

三番目の理由はストレスです。

外出したくてもできない、人と会いたくても会えないというストレスは、心身に多大な悪影響を及ぼします。

ガンをはじめ、脳卒中や心臓病など様々な病気にストレスが関与していることは、今や医学的な常識です。

新型コロナウィルスの感染症は防げても、他の病気に罹ってしまっては元も子もありません。

健康を維持するためには、一方に偏ったやり方ではなく、

もっと冷静で客観的な見方が必要なのです。