私たちの健康を害する病気には色々な病名がついています。

その多くは疾患が現れた人体の場所を特定したもので、

肺炎とか胃炎、大腸カタル、心筋梗塞など数かぎりなくあります。

またその病気が発生した地域が名前となっている病気もあります。

それですぐ思い浮かぶのは水俣病でしょう。

その昔、熊本県の水俣市近辺で神経障害を起こす人たちが現れ始めたのです。

当時は原因不明の風土病と報告されていました。

その他、有名なところではスペイン風邪、西ナイル熱、エボラ出血熱などがあります。

病気の発見者の名前がついた病気も意外とあります。

1911年、橋本策医師によって発見された橋本病や

1967年、川崎富作医師によって発見された川崎病などが有名です。

その他、1948年に木村哲二医師が報告した木村病もあります。

世界を見渡せば、人名のついた有名な病気はとても多いのですね。

パーキンソン病やアルツハイマー病、ハンセン病、バセドウ病、クローン病、ハンチントン舞踏病の他、

アスペルガー症候群やシェーグレン症候群などもそうですね。

自分の名前が病名につくというのは名誉なことかもしれませんが、

病気は健康の対極ですから、そこに自分の名前が載るというのも複雑な気持ちになるのではないでしょうか。