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証で診る病気ーーー爪の状態

証で診る病気ーーー爪の状態

2021/04/25

東洋医学では、体に現われた病気の状態を証と言います。

具体的には、声の調子、舌の状態、白目の状態、脈の打ち方、肌のハリ、歩き方や姿勢等によって、

病気が発現しているか判断するわけです。

たとえば目の下にクマができていれば、腎に問題があると判断できるのです。

目の下の皮膚は薄いため、その下を流れる血液の状態を見ることができるからです。

黒いクマができるということは血液が汚れている証拠で、

血液を浄化する役目の腎臓の機能が低下していると判断できるわけです。

さて、爪の状態も証の一つで、大切な判断の要素となります。

爪はキレイなピンク色をしているのが正常ですが、

白い点があると、腎障害や低アルブミン血症が疑われます。

青紫色になっていればチアノーゼ、すべての爪に黒いスジがあればウィルソン病、ポルフィリン症の疑いがあります。

爪に縦線が現れるのは単なる老化現象ですが、

爪の真ん中がスプーンのようにへこんでいれば鉄欠乏性貧血、

爪の真ん中が盛り上がり、伸びた爪が指先を包み込む状態(ヒポクラテス爪)になると、

腸の慢性疾患や心疾患、肝硬変などの可能性がありますので注意が必要です。

 

 

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