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体温調節としての皮膚

体温調節としての皮膚

2021/05/13

私たちの自律神経にはホメオスターシス(恒常性)という重要な働きがあります。

恒常性とは読んで字のごとく、ある一定の状態を保つという意味です。

体温はその代表的な例でしょう。

人間の体温は人種や個人差もありますが、日本人の場合、脇の下で測って36.8度位と言われています。

人だけでなく、哺乳類や鳥類などの恒温動物は、外気温に関係なく一定の体温を保つことができます。

ちなみに爬虫類や両生類、魚類などの変温動物は外気温の影響をもろに受けてしまいます。

さて、皮膚は体温を一定に保つために大きな役割をしています。

外気温が高いと、汗腺から汗が分泌され、皮膚の表面で蒸発する時に熱も放散されて体温を下げます。

逆に外気温が低いと、立毛筋が収縮し、毛や汗腺の穴がふさがって熱の放散を防ぐのです。

寒いと鳥肌が立つのはこのためです。

また血管からの体温の放散を防ぐため、血管は収縮してきます。

寒いと皮膚に赤みが消え、青白く変化するのはこのためです。

 

 

 

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