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血液検査で肝臓に関わる数値が多いわけ

血液検査で肝臓に関わる数値が多いわけ

2022/05/15

健康診断や病気の特定をする時に多く行なわれるのが血液検査です。

血液検査ではいろいろな項目の数値が出てきますが、

中でも多いのが肝臓の状態に関する数値ではないでしょうか。

ALT(GPT)とかAST(GOT)の他、ΓーGTP、総タンパク(TP)、アルブミン、ビリルビン、

コリンエステラーゼ(CHE)、乳酸脱水素酵素(LDH)、アルカリフォスタファーゼなどなど。

なぜこのように肝機能に関する項目が多いのか?

それは肝臓がとても多くの働きをしているからです。

肝臓の働きは500種類以上とも言われていますが、

その中でも代表的なのが次の三つです。

①3大栄養素の代謝、②有害物質の無毒化、③胆汁の生産です。

肝臓は心臓を除いては、血液の流入量が一番多い臓器です。

ちなみに2番目は腎臓です。

肝臓に出入りしている血液の総量は1分間あたり1000~1800mlもあり、

心臓から出る血液量の約25%にあたります。

肝臓には二つの大きな血管系があり、一つは肝臓自体の働きを受け持つ肝動脈です。

もう一つは、小腸や胃などの消化管から入ってくる栄養分の富んだ門脈です。

この門脈から入った栄養素を私たちの体に必要かつ働きやすいものに変えたり、蓄えたりするわけです。

まさに肝臓は巨大な化学工場と言ってもいいでしょう。

 

 

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