認知症の特徴ーーーちょっと前のことを忘れる
2022/12/29
認知症と一言でいっても、前頭葉型の認知症という珍しいケースもありますが、
一般的な認知症には共通の病状があります。
それが短期記憶の喪失です。
短期記憶とはちょっと前の記憶で、たとえば今日の朝食に何を食べたか、という質問に、
短期記憶が喪失していると答えられなくなります。
もっとひどくなると、朝食を食べたかどうかが分からなくなるのです。
この病状は以下のように説明できます。
脳の中にある海馬は記憶を司っていますが、海馬の神経細胞はわずか1億個しかありません。
ちょっと前の記憶はまず海馬に収められますが、
認知症を患って海馬の神経細胞の数が減ってくると、記憶の漏れが生じてくるのです。
しかし認知症の患者でも、ずいぶん前の事は覚えていますよね。
そのメカニズムは、感情を伴う記憶は、いったん海馬から大脳皮質に転送されるのです。
大脳皮質には約140億個もの神経細胞がありますので、
重要な記憶はいつまでも貯蔵されるわけです。
ちょっと前のことは忘れても、何十年も前の感情を伴った重要なことは覚えているのですね。
また海馬から大脳皮質への転送は主に睡眠時に行われるようです。
だから質の良い睡眠を心がけることが大切なのです。
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