西洋医学で人体は解明できるか？（1）

　近年の西洋医学の発展はめざましく、人体の仕組みについて、かなり分かってきました。

脳はまだ全容の解明まではできていませんが、脳科学者をはじめ医学、自然科学の専門家たちは、

いづれすべての面で人体の仕組み、構造を説明できると思っているのではないでしょうか。

しかし私は、そのような西洋医学的な見方だけでは、人体は解明できないと思っています。

というのは、私たちの存在は、肉眼や顕微鏡を使った目に見える物質面だけでなく、

目に見えない波動（エネルギー）を併せ持った存在だと考えるからです。

西洋医学的なアプローチは、この物質面だけを対象にしているのではないでしょうか。

 

　私は気功という目に見えないものを仕事にしていますが、

実際、西洋医学では説明できないような現象に出会うことがあります。

患者さんに対し外気功の施術をしていると、悪い部分から邪気を感じ取ることができる場合があるのです。

体の悪い所から冷たい気が出てくるのです。

西洋医学的には、血流の悪い所は冷たくなるから、という説明ができるでしょうが、

邪気が出るというのは、これとはちょっと違います。

冷たい風のようなものがスーッと吹いて出てくるのです。

これを西洋医学ではどう説明するのでしょうか？

中国医学では、気という生命の素であるエネルギーが体の中をめぐっていると言います。

西洋医学とは違う面からのアプローチも必要なのではないでしょうか。