過呼吸のメカニズムーーー酸素と二酸化炭素の微妙な関係

　普通私たちは、無意識で呼吸をしています。

これは脳の呼吸中枢が血液中の酸素と二酸化炭素の濃度を感知して、自律神経により呼吸しているからです。

空気中には酸素が約21％、二酸化炭素が約0.04％含まれています。

これが何か精神的な理由で、酸素が少ないと感じた時、無理して空気を吸い続ける状態となります。

これが過呼吸です。

この状態がひどくなると、けいれんを起こしたり、手指が硬直したりします。

二酸化炭素というと何か悪者のようなイメージがありますが、

実は一定量は必要で、酸素と二酸化炭素のバランスが大切なのです。

過呼吸に陥った時は、二酸化炭素を補給してあげればいいわけで、

ビニール袋などを口にあて、その状態でしばらく呼吸していると落ち着いてきます。