気功サロン推薦図書（21）
　　「前世療法」　ブライアン・ワイス著

　私は読書が好きで、若い頃よりたくさんの本を読んできました。中には、とても難しく途中で投げ出したくなった本もありましたし、とてもためになり、人生のヒントや知識を得た本もありました。
　しかし、人生観を変えたとまで言える本には、そうそう巡り合えるものではありません。ブライアン・ワイス著の「前世療法」は、そんな貴重な本の1冊です。

　人は死んだらどうなるのでしょうか？　死後の世界はあるのでしょうか？　「あの世」と言われているものは存在するのかしないのか？　死んだら全く何も残らなくなってしまうのか？　これらの疑問は昔からありました。科学がこれほどまでに発達した現代においても、これらの疑問はまだ解決していません。
　「前世療法」は、これらの疑問に解決のヒントを与えてくれる本です。著者のブライアン・ワイスはアメリカの精神科医で、さまざまな精神疾患をかかえる患者に催眠療法を施してきました。
　その催眠療法の中で、ある患者が催眠中に放った言葉は、彼の人生観を変える衝撃的なものでした。彼は西洋医学を勉強してきたガチガチの科学者で、あの世の存在など全く信じてなかったわけですが、催眠療法が解き明かしたものは、目に見えない世界の存在であり、輪廻転生という生まれ変わりの事実だったのです。
　このような体験的な書物があるにもかかわらず、死後の世界は科学的に証明されたとは言えません。だから、信じるか信じないか、というレベルの問題なのです。
　しかし、これをどうとらえるかで、人生観は全く違ったものになるのです。1昨年亡くなった瀬戸内寂聴さんが言っていますーーー「あの世があるかどうか分からないが、あると思ったほうが人生は楽に生きられる」と。

　私はこの「前世療法」を皮切りに、臨死体験など死後の世界を論じるさまざまな本を読むことになりました。ブライアン・ワイスの著書では、「魂の療法」や「魂の伴侶」、「未来生療法」など、彼の体験的な書物は私に生きる上で、大きなヒントを与えてくれました。