気功サロン推薦図書（33）
　　「気の科学」　品川嘉也、河野貴美子共著

　著者の品川嘉也先生は日本医科大学の教授で、気を科学的に研究しています。
　特に気功師が放射する外気功は、いろいろな機器を使うことで、気を科学的に実験研究することが可能なのです。
　著者はそれをいろいろな面からアプローチしていて、気功に興味のある初心者にも分かりやすく解説しています。
　たとえば、中国の上海原子核研究所でマイクロ波を研究していた顧函森女史は、気功師の林厚省氏の手の平から放射される脈動した遠赤外線を検出センサーで検知しています。
　気を出していない時は一般人と変わらないのですが、意識して気を出し始めると、脈動した遠赤外線が出てくるのです。
　また気功中には超低周波の音波が手の平から出ることも確認しています。
どうやら気功師の手の平からは何らかのエネルギーが出ていることは間違いないでしょう。
　また、外気が脳にたいする影響も調査しています。この実験は、気功師と受け手の両者に脳の活動を記録するトポグラフという電極をつけて、脳のどの部分が活動するかを調べたものです。
　結果は気功師と受け手の脳波は同調する、という不思議なものでした。気功師が気を発すると、気功師の脳のある部分が活動的になるのですが、同時に受け手の脳も同じような部分が活動的になるのです。その理由はよく分かっていませんが、気というエネルギーの観点から人体を見れば、まだまだ私たちの体は謎だらけなのでしょうね。