肥満も遺伝なのか?
2023/06/01
世の中には少し食べただけでも太ってしまう人がいる一方で、たくさん食べても全然太らない人がいます。
テレビで「大食い選手権」なる番組を見ていると、よくこれだけ大量の食物が胃の中に入るなあ、と感心させられますが、彼らは太っているどころか、皆一様にやせ体質ということに気づくはずです。
このことは、太りやすいかどうかは、かなり遺伝の影響を受けているのを物語っています。肥満になりやすいかどうかは、さまざまな研究で60~70%が遺伝で決まることが明らかになっているのです。あとは生活習慣(食べ物、運動、睡眠、ストレスなど)に影響されるわけです。
さて、肥満は心臓病、糖尿病、関節炎などのリスクを高め、さまざまな健康上の問題の原因になりますが、なぜ遺伝的に肥満体質の人たちが生き延びてきたのでしょうか。 それは人類500万年もの長い歴史から見れば、現代のような飽食(もちろん世界には飢えに苦しんでいる国や地域もありますが)の世の中は、ほんの一瞬のはずです。人類の長い歴史は飢餓と寒さとの闘いの歴史だったのです。
昔の住居は今のような断熱効果のある住まいではなかったし、氷河期での寒さは身にこたえたはずです。食べ物も安定して得られたわけではないでしょう。このような過酷な時代を生き延びるためには、代謝をおさえ、体に脂肪をためこむ体質の人が有利だったと思われます。
現代のような飽食の世の中では、健康面やその他から見て、遺伝的に肥満体質の人は敬遠されがちですが、このような人たちが祖先を絶滅から救ってきたのかも知れません。
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