プラセボ効果の実例
2023/06/06
「病は気から」という言葉があります。ストレスや悩み、不安といったマイナス感情が体に悪影響を及ぼし、病気になってしまうという意味です。これは心(精神作用)と体はつながっていることを示しています。
それならその逆もありうるのではないでしょうか。つまり、期待や希望といったプラス感情は人々を健康にし、病気を治癒する方向に向かわせるのではないでしょうか。実際、このことは科学的に証明されていて、プラセボ効果と言われるものです。
プラセボとは偽薬のことで、なんの薬効もないもの(たとえば小麦粉とか生理用食塩水など)でも、それを本物の薬と信じて体に入れれば、病気が治ってしまうことがあるわけです。この薬を飲めば治るという期待感がプラス感情となり、病気治癒の方向に向かわせるのです。
製薬会社が新薬を開発する時、治験で必ずこのプラセボの実験をします。治験に参加する人々を二つのグループに分け、一つのグループには本物の薬を、もう一つのグループにはプラセボを与えるわけです。プラセボでも病気が良くなる人がいるわけですから、その割合が本物の薬とさほど違わなければ、新薬の効果は期待できないのです。
ベン・ゴールドエイカー著の「デタラメ健康科学」には、プラセボ効果の実例がいくつか出ていますので、ここにそれを紹介してみます。
①プラセボ(偽薬)でも、2錠与えるよりも倍の4錠のほうが効く。
②薬の包装も重要で、同じ偽薬でも簡単な白い包装よりも、仰々しく薬の効能の書いてある包装の薬のほうが効く。
③錠剤の色も重要で、ブルーとピンクの錠剤の場合、鎮静効果を求めるならブルーを、覚醒効果を求めるならピンクの錠剤のほうが効く。
④錠剤よりカプセル、さらに注射のほうが効く。注射のほうが治療法として大がかりな感じがするから。
⑤同じ偽薬でも、値段が安い薬より高い薬のほうが効く。なんでもそうだが、高いほうが中身が良いと感じるから。
⑥ニセの手術でも本物の手術と同じか、それに近い効果が出ることがある。
⑦医者の態度も重要で、自信をもって治療にあたる医者のほうが、あまり自信のない態度をする医者よりも、同じ治療法であっても効く。
さて、医者とくに代替療法の治療家がプラセボと知っていて治療する時、それは患者をだましていることになるのだろうか。実はこのへんは曖昧な部分もあり難しい問題なのです。ただ、プラセボであれ何であれ、患者の病気が治ればいいという考えもあるわけです。しかもプラセボの場合、副作用の心配はあまりないのですから。
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