認知症薬レカネマブの儲け
2023/07/18
先日、アメリカで認知症の新薬レカネマブが承認されたというニュースがありました。認知症と言っても6~7割を占めるアルツハイマー病の初期の段階で効果が期待できる薬だそうです。これを機に、もっと良い薬が続々登場することが期待できるようです。
さて、この薬は日本のエーザイとアメリカのバイオジェンが共同開発したそうですが、これで会社の株価も上がり、相当な儲けが出ることでしょう。製薬会社も一民間企業なので、利益を出さなければなりません。薬は人々の病気を治し、健康と幸福に寄与するという側面はありますが、うがった見方をすれば、新薬の開発には多大な投資額が必要なので、利益が出そうにない分野には、製薬会社も二の足を踏むのではないでしょうか。
ベン・ゴールドエイカー著の「デタラメ健康科学」によりますと、製薬会社が薬を世に出す場合の一連の流れでは、どんな薬を開発したらよいかという最初の段階で、利益が出るかどうかを判断するそうです。民間企業ならそれは当然かも知れませんが、患者数が少なかったり、その病気がある地域が限定的だったりすると、薬を開発しても利益を出すのは難しくなるわけです。
「デタラメ健康科学」によれば、クロイツフェルト・ヤコブ病やウィルソン病は患者数が少ない病気です。また地域限定の病気としては、中南米などの発展途上国にしか見られないシャーガス病や、アフリカに限られ、年間30万人が発症するアフリカ・トリパノソーマ病などがあります。
本書によれば、健康を脅かす世界中の全病気のうち、わずか1割に新薬開発の9割が集中しているとのことです。人種や財産などで差別があってはならないのですから、資金面でもっと公的機関が介入する必要があるかも知れません。
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