健康的な食品もほどほどがベスト

　健康に影響を与える代表格は、日々私たちが口にする食べ物や飲み物でしょう。どんな飲食物もそれなりの栄養素が入っているわけで、食事に留意することは健康上とても大切なことです。

　しかし、ビタミンCが豊富だからとオレンジジュースを、ポリフェノールが豊富だからと赤ワインを大量に飲むことは、逆に健康を害することにもなりかねません。オレンジジュースには糖分がたくさん入っているので、糖尿病の人は注意しなければなりませんし、ワインはアルコールなので、飲みすぎは健康を害するのは自明の理でしょう。

　またこんな例もあります。マグロはDHAやEPAが豊富なので、血液をサラサラにしてくれます。だから魚は身体に良いというのは常識になっています。しかし、水産物には水銀という毒が含まれている場合があるのです。特に食物連鎖の終わりにある大型で長生きの魚には水銀がたまっていることもあるわけです。だからサメやメカジキ、マグロ、クジラ、カツオなどを食べる時は、あまり大量に食べないほうがよいのかも知れません。

　何でもそうですが、良いと分かっているものでも、ほどほどというのがベストなのでしょう。