痛みと内臓の病気

　身体のどこかに痛みが生じるのは、とても不快ではありますが、それは病気のサインでもあるので、隠れた病気を見つけるチャンスととらえることもできるでしょう。

　内臓の病気に関し、特に痛みが現れるのが腹や腰です。腹痛で最も多いのが、暴飲暴食や病原菌による感染で腹痛を生じる急性腸炎でしょう。下痢を伴うことが多く、ギューっと差し込むような痛みがあります。でも便とともに排泄を繰り返すと少し楽になるようです。

　また右下腹部が痛い時は虫垂炎が疑われます。急性膵炎や胆石症の場合は上腹部に急激な痛みが発生します。

　その他、胃や膵臓、腎臓などに炎症がある場合は背中や腰などに痛みが出ることがあるので、単なる腰痛と侮ってはいけません。

　また下腹部中心に七転八倒の激しい痛みが発生する時は尿路結石の疑いがあります。

　痛みが発生する時間の違いで言えば、胃潰瘍の時は食後の満腹時に、十二指腸潰瘍の時は食前の空腹時に痛みが発生するようです。