肩こりと腰痛は現代の主な疾患

　現代人は昔と比べて運動不足になりがちです。これは交通機関が発達したことにもよりますが、最近はオンラインでの仕事も増え、ますます出かけることも少なくなっていることも影響しているのでしょう。

　運動不足は筋肉を弱らせるだけでなく、さまざまな病気の原因になっているのです。特に最近多いのが肩こりと腰痛です。これはパソコンとスマホの普及と関係があるのです。

　仕事や遊びで1日中パソコンやスマホと向き合っている人はたくさんいますが、この状況や姿勢が肩こりや腰痛の原因となっているのです。

　まずパソコンやスマホをやっている時の私たちの姿勢を思い浮かべてみましょう。背筋をまっすぐにし正面を向く姿勢で操作している人は皆無でしょう。多くの人は猫背ぎみに下方を向いているのではないでしょうか。この姿勢は約5～6キロもある重い頭を支えるために首や肩の筋肉に負担をかけてしまいます。首と肩は僧帽筋という一つの筋肉でつながっているので、首コリは即肩こりにつながってしまうのです。

　またこれらの操作は座ってやることが多いのですが、座りっぱなしの姿勢が腰痛の原因になってしまうのです。だから最近の欧米のオフィスでは、机の高さを調節できる機能がついていて、同じ姿勢を避けるために、時々立ったり、座ったりしてパソコンを操作できるようになっているのです。

　1日中パソコンを操作しなければならない人は、肩こりや腰痛を回避するために、時々、背伸びをしたり肩を回したりして、運動に心がけましょう。