デカルト心身二元論の皮肉
2024/02/10
心と身体は全く別の機序で成り立っているとデカルトは言いました。これを心身二元論と言います。この考え方が世の中でだんだん受け入れられるようになったことで、中世ヨーロッパでは科学が宗教の呪縛から逃れ、その後科学は目覚ましく発展していったのです。
まさに19世紀はヨーロッパにおいて科学発展の時代でした。そのためデカルトは近代科学の父と言われているのです。
しかし皮肉なことに、医学や生理学、生物学、物理学、化学などの自然科学が発展し、心と身体の関係が解明されてくると、デカルトの言うように、心と身体は全く別である、とは言えないということが分かってきたのです。
心と身体は密接につながっていて、お互いに影響しあっているーーーこれが近代科学が導き出した結論なのです。心の状態、たとえばストレスが溜まってくると身体のあちこちに不具合が出てきます。逆に心が平安で笑いがあれば、身体の病気を治す力にもなるのです。
また身体の状態も心に影響を及ぼします。たとえば歯が痛いとか胃が痛い、吐き気がするといった状態では、明るく前向きに生きようとする力も出てきません。
「病は氣から」という言葉がありますが、これも精神神経免疫学によって科学的に証明されていることです。
デカルトは心と身体は別物だと主張したことで自然科学は発展した。しかしその科学が明らかにしたことは、デカルトの主張とは反対に、心と身体はリンクしているという事実だったーーーう~ん、なんとも皮肉な結果ですよね。
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