前頭側頭葉認知症って何?
2024/03/12
認知症には、脳の血管に問題が起こる脳血管性のものや、脳の神経細胞が徐々に死んでしまうアルツハイマー型などがありますが、侵される部位によって特別な言い方をされる特徴的な認知症があります。その良い例が前頭側頭葉認知症です。
アメリカの人気俳優ブルース・ウィリスが発症したことで、その名が以前より知られるようになりました。
さて、この前頭側頭葉認知症はどんな特徴を持っているのでしょうか。普通のアルツハイマー型認知症とは症状がちょっと違うのです。
脳というのは、その部位によって機能が違ってきます。最も原始的な部位は呼吸など生命を維持するものと直結していますが、それ以外の脳の比較的古い部分は動物的行動の中枢で、運動機能や本能的行動、感情、記憶、快不快などの原始感覚を司っています。
それと比較して脳の大脳皮質は新しく進化した部分で、最も人間的な領域です。ここは部位に応じて前頭葉や側頭葉などがあり、言語や思考、計算、判断、創造など最も人間的なものを司っているのです。
前頭側頭葉認知症は、この最も人間的な領域が侵されるわけで、失語症などの言語障害の他、最も人間らしい部分に障害が出てくるのです。たとえば私たちは良い人間関係を保つために、場の空気を読んだり、遠慮や忖度をしたり、相手の感情を傷つけない配慮をしたりするわけです。
でもこの認知症になると、そのへんの頭が働かなくなるのですね。たとえば見知らぬ太った女性に対し、いきなり体重を聞くことを普通はしません。そんな質問をすれば、相手の感情を害することが分かっているからです。しかし前頭側頭葉認知症になると、そのへんの認識が不足してくるので、その病気の特徴を知っていれば別ですが、良い人間関係を築くのは難しくなってしまうでしょう。
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