バランスの上に成り立つ人体
2024/03/28
私たちの身体は相反する作用のバランスの上に成り立っています。その例はいくつかあります。
たとえば私たちの腸内には乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌だけでなく、ウェルシュ菌などの悪玉菌も潜んでいます。腸や健康にとって善玉菌が良く悪玉菌が悪いのは当然ですが、それなら善玉菌だけで悪玉菌などなくなればいいと思ってしまいます。しかし悪玉菌もある程度必要なのだそうです。それによって腸内のバランスが良く保たれるのだとか・・・。
中国の陰陽論では依存性という原則があります。それは、陰と陽は自分のために常に相手を必要としている、という原則なのです。陰のためには陽が、陽にためには陰が必要となるのです。この原則に従えば、腸内環境を良くするためには善玉菌だけでなく悪玉菌も必要で、そのバランスが大切ということになるわけです。
体内の水分量もそうですね。水分が足りなくなると喉が渇き、水を飲みたくなります。多すぎると尿として出したくなるーーーつまり良いバランスを保とうとしているのです。
健康な便も水分量のバランスが大切です。水分が多すぎると下痢になるし、少なすぎると硬便となり便秘につながります。
血糖値をコントロールする膵臓の働きもそうですね。膵臓はインスリンとグルカゴンという正反対の作用をもつホルモンを分泌しています。インスリンは血液中のブドウ糖を各細胞に送り込んだり、グリコーゲンに変えて肝臓に蓄えたりすることで血糖値を下げます。
逆にグルカゴンは全身の脂肪をブドウ糖に変えたり、肝臓に蓄えられたグリコーゲンをブドウ糖に戻したりして血糖値を上げます。
糖尿病は血糖値が高くなりすぎる病気ですが、実は健康のためには血糖値は低すぎても良くないのです。脳はその活動のエネルギーとして血液中のブドウ糖を使っているからです。
つまり血糖値もちょうどよい値があるわけで、この正反対の作用をする二つのホルモンがバランス良く働くことで、私たちの健康は維持できるのです。
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