地球外生命体は存在するか？

　地球外生命体と言っても、この場合はUFOに乗って地球にやってくるような、大変高度な文明を持った人たち（宇宙人）のことです。

　地球は生命を育むためのちょうどよい気温や大気、水があります。だから生命に満ち溢れているわけですが、生命を育むエネルギーに満ちている、という言い方もできるでしょう。私はこのエネルギーのことを「氣」と呼んでいます。

　さて、このような「氣」に満ち溢れた星が地球以外にあるかと言えば、私は「ある」と思っています。地球はとても貴重な星ですが、この大宇宙には数えきれないくらいの星があるわけですから、「ない」というのは逆に不自然でしょう。そして、この中にはUFOに乗ってくるような知的な生命体が存在する星もあるのではないでしょうか。

　ただここで考えなければならないのは、この宇宙はあまりにも広大すぎるという点です。数多くある星の中でもキラキラと輝いている星は恒星と言います。恒星は核融合していて非常な高温になっているわけですから、ここには生物は住めないでしょう。太陽は恒星の一つですが、ここに生命が宿るとは考えられません。

　生命が存在するとすれば惑星か衛星でしょう。惑星は恒星のまわりをまわっている星で、地球は太陽の惑星です。衛星は惑星のまわりをまわっている星で、月は地球の衛星です。

　さて、この宇宙はどのくらい広いのでしょうか。地球から一番近い恒星は太陽です。それでは2番目に近い恒星は？　それはケンタウロス座のプロキシマという星です。近いといっても、地球から4.2光年もかなたにあるのです。これは光のスピードで4年以上かかる距離ということです。光は1秒間に約30万キロ進みます。このスピードで4年以上かかるわけです。

　惑星探査機のボイジャーは秒速10キロメートルで進んでいますが、この速さでも到達するのに10万年以上かかるのです。もし、プロキシマのまわりに惑星があるとしても、またここに知的生命体が存在するとしても、UFOに乗って地球まで来るにはちょっと遠すぎるように感じます。

　う～ん、だからといって私はUFOを否定しているわけではありません。UFOは存在するかどうか、正直私は分かりません。ただもしUFOがあるとすれば、アインシュタインの言う「光より早く走るものはない」という原則を考え直さなければならないでしょう。

　UFOがもしあるとすれば、時空（次元）を飛び越えて来るのではないか、と私は思っています。