イメージで自律神経もコントロールできる？

　気功の上達のためにはイメージの訓練が大切と言われています。なぜなら、氣は見ることも触ることもできないからです。だからイメージによってコントロールするしかないわけです。

　さてこのイメージ訓練は自律神経もある程度コントロールできると言います。自律神経は自分の意思とは関係なく、自律して私たちの身体の恒常性を維持しています。たとえば暑い時は汗をかいて体温を下げます。逆に寒い時は鳥肌がたって熱の放散を防ぎます。

　これらは自律神経が自分の意思とは関係なくやってくれているわけです。しかし近年の研究では、恒常性を維持するためにイメージ訓練もある程度有効ということが分かってきました。

　自律訓練法で自己暗示をかける方法があります。たとえばとても寒い時に、自分の目の前に焚火があり、その燃え盛る火に両手を向けて身体を温めているとイメージするのです。イメージングがうまくいくと、体温が徐々に上がってくるのです。

　気功上達のためにはイメージ訓練が大切なので、静功（瞑想）の練功を積み重ねていけば、自然と自律神経のコントロールもある程度できるようになり、変性意識の状態に入ることも可能となるのです。