特異功能の出やすい人

　気功の世界では、超能力のことを特異功能と言います。このような言葉があるということは、気功を鍛錬した人の中で、超能力を身に着けた人がいた、ということなのでしょう。

　人は誰でも、超能力とは言えないまでも、何らかの潜在能力を持っていると私は思っています。人間には第6感と言って、五感〈視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚）以外の感覚があると言われています。なんとなく感じる、という感覚です。虫の知らせという言葉もありますし、勘が鋭い人というのもいます。

　これらの潜在能力が気功によって開花することは充分に考えられることです。なぜなら、気功とは氣という生命の素になるエネルギーを身体中にめぐらす技術だからです。

　そして気功を通して、特異功能を得やすい人とそうでない人がいるのも事実でしょう。特異功能を得やすい人の特徴は、明るくて前向き、好奇心が旺盛、また芸術などを好む人と言えるでしょう。

　反対に特異功能が得られにくい人は、疑り深く、理屈が通らないことは信じない、というタイプでしょう。

　人間の脳には左脳と右脳があり、それぞれの特徴的な働きをしています。左脳は論理的な脳で、思考や理論、計算などを司る部分で、右脳は直感や音楽、芸術的感覚、感性などを司っています。この左脳と右脳のバランスが大切なのですが、あまりにも左脳優位な人は気功には向いていないのかも知れません。特異功能が得られやすい人は、どちらかというと右脳の発達した人と言えるでしょう。