見える世界、見えない世界

　私たちのまわりには色々なものが見えています。自然では、木々や花、山や海などがあり、街中にはビルや自動車、道路、標識など数え上げたらきりがありません。

　今、私の目の前にはパソコンやテレビ、ボールペン、ノートなど、まあ見える物を数えたら膨大な数になるでしょう。

　これらが見えるのは、光がそれらに当たって反射し、私たちの目でその光をとらえ、網膜に映った映像を脳で解析しているからです。そのためさまざまな色や形を伴った物体として見えているわけです。

　しかし、世の中には目で見ることができないものがあります。心とか意識といったものは見ることができません。フロイトは心を意識と無意識の二重構造になっていると言いましたが、これは理論上のことで、実際に見ているわけではありません。

　エネルギーも見ることはできません。電気やガスなどの作用で光る蛍光灯やガス灯などを見ることはできますが、それはエネルギーそのものを見ているわけではありません。しかしこのエネルギーのお陰で、いろいろな目に見える物体は出来上がっているのです。だからエネルギーこそがこの世を構成している物体（見える世界）の根本を成しているのです。

　私が仕事にしている気功も、氣というエネルギーを活用する技術ですから、この根本世界と関わっているわけです。