タバコは認知症を予防する?ーーーデータによる結論はすべて正しいか
2026/01/27
世の中は未だ謎だらけです。私たちの身体、生命、脳のことから宇宙の成り立ちに至るまで、昔に比べたらいろいろなことが分かってきました。しかし謎はまだ多く残っています。その良い例が「死」についてです。人は死んだらどうなるのか? 人は誰でも例外なくいつか死ぬわけですが、こんな身近なことが未だ分かっていないのです。
さて、世の中のいろいろな謎を解明するのは科学の役目です。なぜなら、科学は正解を追究する学問だからです。正解、つまり何が正しいのかを追究するのは哲学や宗教の範疇ではありません。正解は科学によってもたらされるものなのです。
科学はデータを重んじます。ある問題を解決するためには、その問題の本質を知らなければなりません。つまり事実を正確に把握する必要があるわけで、そのためには先入観や思い込みを排し、客観的な見方が必要になります。その元になるのがデータなのです。
しかし、あるデータが出たからと言って、結論を間違えることがあるのです。その例を示しましょう。それは「タバコは認知症を予防する」というものです。これが事実なら、愛煙家にとっては嬉しい話ですね。タバコを吸う良いいいわけになりますからね。でもこれは事実なのでしょうか。
この説の元になったデータがあります。それは、認知症患者の喫煙率が一般の喫煙率よりも低い、というものです。つまり認知症の人でタバコを吸う人は少ないわけで、ここから、タバコは認知症を予防する、という結論を導き出すことができるわけです。でもこの結論は正しいのでしょうか。よくよく考えてみれば、この説には大きな穴があるのです。
認知症は高齢になればなるほど罹りやすくなる病気です。若年性アルツハイマー病という例外はありますが、一般的には60代、70代、80代、90代と年齢が高まるほど指数関数的に増えていく病気なのです。
また、タバコが健康に良くないのはさまざまなデータで明らかになっています。日本人の場合、3人に1人はがんで死ぬわけですが、タバコとがんの関係を示すデータはたくさんあります。喫煙は肺がんだけでなく、膀胱がん、胃がん、食道がん、喉頭がん、肝臓がんなどさまざまながんを誘発するのです。
タバコ以外にがんの発生原因となるものがあります。たとえば紫外線、アスベスト、大気汚染、食品添加物、動物性脂肪、食塩、アルコールなどです。そしてタバコがこれらのものと絡むと、がんの発生に対し、相乗効果を生むというのです。
これらの結論から言えることは、喫煙者はそうでない人に比べ、長生きしないということではないでしょうか。つまり、認知症は高齢になってから罹る病気なので、タバコを吸う人は、高齢になる前(認知症になる前)に死んでしまう。だから、認知症患者の喫煙率は低い、ということになるのでしょう。けっしてタバコが認知症を予防しているわけではないのです。
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