なぜ五臓に膵臓は入っていないの?
2016/04/30
五臓六腑などと言いますが、中国医学で言う五臓は心臓、肺臓、肝臓、腎臓、脾臓です。
ちなみに六腑は、小腸、大腸、胃、胆のう、膀胱、三焦のことを言います。
さて五臓ですが、私は前から気になっていたのですが、膵臓が入っていません。
膵臓のかわりに脾臓が入っていますが、中国医学では脾臓は消化の働きがあると言うのです。
えっ? それって膵臓ではないの? 膵臓は膵液という消化液を分泌し、十二指腸へ送り込んでいるからです。
もちろん他の働きもあり、血糖値を調節するホルモンも分泌しています。
それでは脾臓はどんな働きをしているのでしょうか?
脾臓は古くなった赤血球を取り除いたり、血小板を蓄えたり、免疫機能を司ったりしている臓器です。
つまり、中国医学で言う消化の働きはないのです。
消化作用がないのに、どうして膵臓ではなく脾臓になっているの? 私は前から疑問でした。
そこで私見を述べてみたいと思います。
膵臓は胃の裏側にあり(つまり見えにくい所にあり)、黄色っぽくでぶちぶちした脂肪の塊のような臓器です。
しかもほうっておくと、膵液という消化液で自己融解してしまうのです。
だから、昔の人が人体を解剖した時、膵臓を臓器とみなさなかったのではないか、と思うのです。
逆に脾臓は胃のすぐとなりにあるので、胃とともに消化の働きがあるとみなしたのではないでしょうか。
膵臓は重要な働きを持っているのに、五臓の中に入っていないのは残念ですが、
たぶんこんないきさつがあったのではないかと私は思っています。
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