気功の訓練、言い換えれば気功の上達といっても、一口ではなかなか言い表せられません。

ここでは、気の感受性（気感とも言います）を高める初歩的で効果のあるやり方をお伝えします。

 

気は見ることができません。だからイメージを使います。

まず自分の両手を胸の前で１０センチくらい離して向かい合わせ、

両手の間にソフトボールぐらいの大きさの気のボールがあるとイメージします。

それから、息を吐きながら気のボールをこねて、強くボールをイメージするのです。

そうすると、やがてだんだん、両手の中がジンジンした感じ、何か反発するような感じが出てきます。

手の中がだんだん温かくなり、実際そこに気のボールがあるような感覚が生まれてくるのです。

これを気感（気の感覚）と言います。

この感覚が出てくると、気をうまく扱うことができるようになるのです。

 

さて、この気功訓練法はとても理にかなっています。

それは、調身（調体）、調息、調心の三つを使っているからです。

この三つは気を扱う時の重要な要素と言われています。

調身（調体）は体の動きですから、両手で気のボールをこねる動作にあたります。

調息は呼吸ですから、こねる時に息を吐くことにあたります。

そして調心はイメージですから、気のボールのイメージそのものにあたります。

どうぞこれは簡単な気の訓練法ですから、５分位でいいので、皆さま習慣にしてみて下さい。