西洋医療とハリやマッサージ、カイロプラクティック、アロマ、気功などの代替医療は、

それぞれ長所と短所を持っています。

今回は、西洋医療に焦点をしぼって、その長所と短所を見ていきましょう。

 

その長所は言うまでもなく、その医療が科学的根拠に基づいていることです。

医学だけでなく、生物学や遺伝学、物理学、化学等における実験や研究に基づいており、

西洋医療は大変信頼性が高いのは事実でしょう。

 

しかし欠点もあります。それは・・・

病気の原因が分からないと対処のしようがない、ということです。

 

ある日、不定愁訴を訴える患者さんが病院を訪れたとします。

その人は「頭が痛い」、「体がだるい」、「咳が出る」、「胃がもたれて食欲がない」、

「夜眠れない」、「下痢や便秘を繰り返す」、「時々めまいがする」等々、

色々な不調を訴えたとします。

 

医者はそれらの原因を探るため、血液検査やレントゲン、心電図や超音波検査、

他にＣＴや胃と大腸の内視鏡検査などをしました。

そこで不調の原因が分かればいいのですが、どこも異常がなく、悪い所が分からないと困ってしまうんですね。

そんな時は、しょうがないから「まあ、精神的なものでしょう」とか何とか言って、

精神安定剤を処方して終わり、というケースが多いのではないでしょうか。

 

そしてちょっと気の利いた医者なら、その人の訴えに対し色々な薬を出してくれるでしょう。

頭痛薬や咳止め、胃薬、睡眠導入剤、整腸剤などなど。

こうして患者は薬漬けになり、10種類以上飲んでいる患者も珍しくありません。

これでは体調はさらに悪化してしまいます。それでまた病院へ行って薬をもらう。

わたしはこれを西洋医療の悪循環と呼んでいるのですが・・・。