代替医療とは西洋医療に代わる医療で、

漢方や鍼灸、マッサージ、カイロプラクティック、ホメオパシー、アロマ、

他に気功やヨガ、音楽リラクゼーション、アニマルセラピー、ハーブなど

大変幅広い範囲の医療を総称しての言い方です。

 

日本では、この代替医療に関し本格的な調査は行われていませんが、

アメリカでは1990年代から本格的な調査が行われました。

それによると、アメリカ人の3分の1は代替医療を利用したことがあり、

50歳以上に限れば、3分の2の人が利用しているそうです。

 

さて、代替医療はいったいどんな人が利用しているのでしょうか？

アメリカは日本と違って国民皆保険ではないので、貧しい人は保険に入れません。

だから普通の西洋医療を受けずらいという事情があります。

また、代替医療の中には非科学的なものもあり、何か迷信か怪しげなイメージがあるものもあります。

そんなわけで、代替医療の調査を始めるにあたって、当初の予想としては、

その利用者は、年収の低い人、教育水準の低い人が多いのではないかと思われていたのです。

 

ところがその調査結果は、当初の予想とは反対のものでした。

年収の高い人、教育水準の高い人ほど代替医療を利用していたのです。

たぶんこの人達は、常日頃より健康というものに関心が高いのでしょう。

そして、病気になる前の予防として、代替医療にお金をかけているのではないでしょうか。

年収の高さから言って、十分にお金をかけられるのですから。

西洋医療は治療が得意ですが、代替医療は予防が得意なのですから。