想像力を身につけるためには感受性を磨かなければなりません。

感受性を磨く？　ちょっと難しいように聞こえますが、

実は、感受性を磨くツールが私たちのまわりにはいっぱいあるのです。

それが、音楽や絵画、詩、俳句などの芸術です。

 

感受性とか感性と言われるものは、脳の右側（右脳）の領域とされています。

そして音楽や絵画などの芸術は、この右脳の働きによるのであり、

常に芸術に接することで、右脳を活性化することができるのです。

 

美しい音楽を聴いて、心が洗われるような陶酔感を味わうこともあるし、

歌を歌いながら、その歌詞に感動して涙することもあります。

私は数年前、スペインのマドリードの美術館で、ピカソの「ゲルニカ」と対面したことを思い出します。

「ゲルニカ」はスペイン内戦の悲劇を描いたものですが、

心を突き動かすような感動を覚え、しばしその絵の前から動けませんでした。

 

このように芸術に接することで得られる感動は、

その人の感受性に働きかけ、想像力を磨く助けになると私は思っています。