私たちは「生きよう」という意識を持っています。

また、無意識においても、自律神経が生命保持に休みなく働いています。

だから、「生きている」という感覚を持っているのは間違いありません。

でも、それだけでしょうか。

 

ちょっと別の視点から見た時、全く違った解釈も可能になるのです。

この地球には、私たち人類をはじめ、さまざまな命が育まれています。

いったいどれぐらいの命がこの地球上にあるのでしょうか。

あらゆる動物や植物、顕微鏡でないと見えない細菌類まで含めたら、

天文学的というか、想像を絶する数になるでしょう。

 

私たちの住んでいる地球は、熱と光のエネルギーを発する太陽から１億５千万キロ離れ、

生命が育まれるのにちょうど良い気温が保たれ、それに水と大気があります。

だから命が生まれ、それを保持していけるのです。

 

私は、この大宇宙に生命が存在する星は地球しかない、とは思っていません。

地球と同じような環境の惑星があれば、たぶん生命は存在しているでしょう。

しかし、そのような恵まれた星は、そう多くはないと私は思っています。

 

このように考えてみると、現在の地球環境があるから私たちは生きていけるわけで、

見方を変えれば、この恵まれた環境によって生かされている、と言えるのではないでしょうか。

この地球には生命を育む根本のエネルギーがある。

私はそれを「気」と呼んでいるのです。